インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こります。
インフルエンザにかかった人が咳やくしゃみなどをすることにより、ウイルスが空気中に拡がり、それを吸い込むことによって感染します。
典型的な症状は、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などで、のどの痛み、咳、鼻水などもみられ、普通の風邪に比べて全身症状が強いのが特徴です。
予防の基本はワクチン接種を受けることであり、インフルエンザにかかってしまった場合の重症化を防ぐ意味でも有効とされています。
また、インフルエンザは、インフルエンザにかかった方の咳、くしゃみ、唾液などの飛沫と共に放出されたウイルスを鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染するため、インフルエンザが流行してきたら、人混みや繁華街への外出を控えることが大切です。特に、高齢者の方や慢性疾患を持っている方、疲れている方、睡眠不足の方は注意が必要です。
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまで約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。
毎年の流行期間が12月~3月ですので、早めに接種を受けると効果的です。
宇都宮市外にお住いの方について、詳細はお問い合わせください。
接種後注射の跡が、赤みを帯びたり、腫れたり、痛んだりすることがありますが、通常2~3日のうちに治ります。 また、ごく稀に接種後30分以内にアナフィラキシー(発汗、顔が急に腫れる、全身の蕁麻疹といったアレルギー反応)が起こることがあります。
副作用の経験のある方や不安などおありの方は、まずはお気軽にご相談下さい。
いわゆる「風邪薬」と言われるものは、発熱や鼻汁、鼻づまりなどの症状をやわらげることはできますが、インフルエンザウイルスや細菌に直接効くものではありません。単なる風邪だと軽く考えずに、早めに受診するようにして下さい。
当院では、インフルエンザウイルスに感染後24時間以上経過していれば、90%以上の感度で検査可能な迅速診断キットを導入しております。
検査は即日、10分程度で行うことが可能ですので、お仕事の都合などで時間のない方も、お気軽にご来院下さい。
これまで、インフルエンザの治療薬と言えば「タミフル」や「リレンザ」が主流でしたが、当院では「ラピアクタ」と「イナビル」という、インフルエンザ治療における非常に効果的な新薬を導入しております。
【ラピアクタ(注射)】
1回の注射で、タミフル5日分の治療効果がある新薬です。
治療が1回で済み、お薬の飲み忘れや気分が悪く服用できないといったことを防げる他、お子様の場合には、薬が飲めない、飲ませづらいといったお悩みにも対応が可能になります。
【イナビル(吸入)】
粉末状になった薬を口から吸入します。1回だけの吸入で治療が終了します。
従来から使われている吸入薬リレンザは、1日2回×5日間の吸入が必要でしたが、イナビルは1回吸入するだけで、これと同じ効果が得られる点が特徴です。